昨日(2010年11月4日)午前4時5分頃,秋田弁護士会会員の津谷裕貴弁護士が,同弁護士の自宅を訪れた男から上半身を刃物で刺され,約1時間半後に搬送先の病院で死亡するという事件が発生しました。
いまだ詳細は不明であり,今後の捜査の進展を待つことになりますが,本事件は,受任していた離婚事件の相手方であった者が弁護士への逆恨みから殺害に及んだ業務妨害行為である疑いがあり,このような犯罪は断じて許されるものではありません。
津谷裕貴弁護士は,秋田弁護士会会長,日本弁護士連合会理事等の要職を歴任しただけでなく.消費者問題に熱心に取り組み,日本弁護士連合会の消費者問題対策委員会委員長の職にありました。当会は,このような重要な人材を失ったことに深い衝撃を受けており,痛恨の極みであります。
当会は,捜査機関に対して厳正かつ迅速な捜査と真相の徹底究明を強く求めます。
また,当会は,津谷裕貴弁護士のご冥福を祈り,ご遺族に対して心から哀悼の意を表するとともに,暴力的な手段による弁護士活動への妨害行為に決して怯むことなく毅然と対処し,弁護士の使命を貫徹していく決意であることをここに表明いたします。
2010年(平成22年) 11月5日
山形県弁護士会
会 長 高橋 健